第9回熊楠の里音楽コンクール
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人が入賞
熊楠賞に柳さん 本社協賛


2003722日付掲載記事】

 第9回熊楠の里音楽コンクール(コンクール実行委主催、紀伊民報協賛、田辺・御坊地方拠点都市文化推進事業)本選が20日、田辺市の紀南文化会館で開かれた。ピアノ、チェロ、バイオリンの3部門から56人が出場し、ピアノ部門で12人、チェロ4人、バイオリン18人が入賞。最も優れた演奏者に贈られる南方熊楠邸保存顕彰会会長賞に、バイオリン部門Eクラス1位柳響麗さんが輝いた。

  客員審査員の斎藤建寛氏は表彰式で講評し、「ステージに向かう第一歩から、日ごろ奏者が音楽にどう接し、考えているか伝わってきます」と述べ、広い空間でどう演奏すれば自分なりの表現ができるか、しっかりした考えを持つようアドバイスした。

 当日は一般の来聴も多く、午前中は約300人、午後も200人以上が熱心に演奏に耳を傾けた。会場には世界的なバイオリニスト辻久子さんの姿も見られた。

 ピアノ部門は客員審査員の藤満健、浮村由紀子の2氏が、弦楽器は客員審査員の斎藤、木村和代、速見美奈子の3氏が担当した。終了後、ロビーに審査員ごとの採点一覧が掲示された。

 各部門優秀者による披露演奏会「2003年きびドームガラコンサート」は8月24日、吉備町きびドームで開かれる。

【素晴らしい演奏が続いた第9回熊楠の里音楽コンクール本選(20日、田辺市の紀南文化会館で)】

 

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